回復期の過ごし方

抗うつ薬などでの薬物治療によってうつ病の症状が和らいでくれば、次第に気力も回復してきますし、物事への関心や興味も徐々に湧いてくるようになるはずです。そして、体の調子も次第に回復してきますので、やりたいと感じることが自然に出てくるようになります。

 

こういった状態になったら、体の回復の状態に合わせて1日の計画を立て、その計画に沿って生活してみると良いでしょう。

 

例えば、テレビを見るとか音楽を聴く、新聞を読む、散歩をするといった簡単なもので良いのです。あまり疲れるような行動は避けるようにして、無理のない計画を立てるようにしましょう。

 

ただし、うつ病が回復しつつあるといっても、調子の良い時と悪い時がありますし、体の調子も万全であるとはいえません。調子の良い日についやり過ぎてしまうことで疲れが溜まり、それによってうつ病の症状を悪化させることもありますから注意しましょう。

 

うつ病は調子が良くなったり悪くなったりしながら、だんだんと治っていくものです。ですから、調子が悪い時であってもあまり絶望的にならないようにしましょう。そして、計画は少しずつ段階的に増やしていくようにしましょう。

 

何よりも社会復帰を焦らないようにすることが大切です。社会復帰するためには心と体のリハビリを十分に行うことが必要になります。具体的なリハビリ方法については医師とよく相談し、復職については会社の担当者や産業医とよく相談しましょう。