うつ病とは

 

うつ病とは、強いうつ状態が長い期間続くことによって、普段の生活がままならなくなってしまうような病気です。

 

誰でも嫌なことや落胆するようなことががあれば、気分が落ち込んで元気がなくなってしまうでしょう。ただ、これらの状態は一時的なものであり、他に楽しいことがあれば元気が出てきますし、時間が経てば徐々に気分も元に戻ってくるものです。

 

こういった一時的な気分の落ち込みは、うつ病とはいいません。うつ病というのは、このような物事に対する関心や、それに取り組む意欲が失せてしまい何もする気が起こらないような状態が、もっと長期的に続く場合を言います。

 

その状態は一日中続くわけであり、それがほとんど毎日、およそ2週間以上にわたって続いていくのです。そして、このうつ病には、眠れないとか食べられないといった様々な症状も伴うために、普段の生活に大きな支障を来すことにもなります。

 

その症状がひどくなると死んでしまいたいといった気持ちにもなってしまうようです。このうつ病は、誰にでも起こりうる病気であり、厚生労働省の調査によれば、日本では20歳以上の人のおよそ7.5%がうつ病を経験したことがあると報告されています。

 

世界的にみても全人口の3~5%の人がうつ病であるといわれています。うつ病は早めに発見して適切な治療を受ければ、十分に治すことが出来る病気です。ですから、本人や周囲の人が早くそれに気づくことが大切なのです。